カモミールとは?効果効能などの基本情報

ハーブ

カモミール

学名

ジャーマンカモミール: Matricaria chamomilla L., Chamomilla recutita

ローマンカモミール: Chamaemelum nobile, Anthemis nobilis L.

英名

ジャーマンカモミール: German chamomile

ローマンカモミール: Roman chamomile

科名

キク科(学名: Asteraceae / Compositae

使用部位

主に花。ローマン種は葉にも香りがある。

花言葉

「あなたを癒す」「逆境で生まれる力」「仲直り」

忙しい人向け ステータス表(ジャーマンカモミール)                   

総合評価

項目スコア評価の理由
薬理活性★★★★☆成分カマズレンの強い抗炎症。
汎用性★★★★★飲用・入浴・肌ケアと万能。
安全性★★★☆☆キク科アレルギーは注意。
即効性★★★★☆胃腸の不快感に素早く反応。
入手性★★★★★どこでも買える定番ハーブ。

固有効果の評価

項目スコア評価の理由
鎮静・安眠★★★★☆アピゲニンの脳への鎮静作用。
鎮痛・温め★★★☆☆筋肉をゆるめ痛みを和らげる。
消化器ケア★★★★★ストレス性の胃痛に特におすすめ。
皮膚粘膜保護★★★★☆消炎作用で肌トラブルを鎮める。

※評価スコアやランクについて…このステータス表は、専門機関のデータベース(厚生労働省eJIMや国立健康・栄養研究所など)の情報を基に、僕個人の使用感や視点を加えて作成したものです。効果の感じ方には個人差がありますので、あくまで目安としてお楽しみください。

主な効果・効能

心身への作用
  • リラックス・鎮静・安眠効果: 筋肉の緊張を緩和し、気分を穏やかにする作用があります。含有成分のアピゲニンが脳内のベンゾジアゼピン受容体に結合することで鎮静効果をもたらし、不眠や不安の解消に役立ちます。
  • 鎮痛作用: 体を温め、痛みを和らげる作用があり、頭痛、歯痛、肩こり、腰痛、月経痛(PMS)などの緩和に用いられます。
消化器系への作用
  • 消化促進・胃腸の不調改善: 消化を助け、胃腸の調子を整える働きがあります。鼓腸(ガス)、消化不良、下痢、食欲不振などの改善に役立ち、特にストレス性の胃痛や胃炎に対して効果が期待されます。
皮膚・粘膜への作用
  • 抗炎症・創傷治癒: 抗炎症作用により、湿疹、アトピー性皮膚炎、ニキビ、日焼けなどの肌トラブルのケアに有効です。また、創傷治癒を促進する効果も報告されており、おむつかぶれや火傷の治療にも用いられてきました。
  • 口腔ケア: 抗炎症作用と粘膜保護作用により、歯肉炎や口内炎の予防、口臭対策に役立ちます。うがい薬としても利用されます。
その他の作用
  • 免疫調整・抗菌・抗アレルギー: ジャーマンカモミール(Matricaria recutita)の摂取は、尿中の馬尿酸(抗菌活性と関連するフェノール類の一種)濃度を上昇させることが報告されており、免疫システムを賦活し風邪に関連する感染症と戦うのを助ける可能性が示唆されています。また、抗菌活性や抗アレルギー作用も報告されています。
  • 糖尿病関連症状への影響: ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla)花の水性エタノール抽出物を用いた糖尿病モデルラットの研究では、血糖値を抑制し、肝臓のグリコーゲン貯蔵を増加させることで、高血糖および糖尿病の合併症を改善する可能性が示されています。また、持久力トレーニングとの併用で認知機能の改善効果も確認されました。
  • 脂質プロファイル改善: うつ病患者を対象とした研究で、薬物療法とサフランとジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla)のブレンドハーブティーを併用したところ、善玉コレステロール(HDL)の増加と悪玉コレステロール(LDL)の減少が確認され、脂質プロファイルの改善に寄与することが示されました。

服用法

  • 内服:
    • ハーブティー(世界で最も人気のある利用法の一つ)
    • チンキ剤
    • ゼリーなどの菓子類
    • ハーブビール、ベルモットなどのアルコール飲料の香り付け
  • 外用:
    • アロマテラピー(精油の吸入)
    • 入浴剤(アロマバス)
    • うがい薬、マウスウォッシュ
    • 湿布(パップ剤)
    • 化粧品(スキンケア製品、ヘアケア製品)

副作用

  • キク科植物(ブタクサ、キクなど)にアレルギーを持つ人は、アレルギー反応(接触皮膚炎、アレルギー性結膜炎など)を引き起こす可能性があります。
  • 多量に経口摂取した場合、嘔吐を引き起こすことがあります。
  • ハーブティー摂取後に、眠気、一時的な胃痛や軟便などの消化器症状が報告された例があります。
  • 妊娠中の使用については、ローマンカモミールは子宮を刺激する作用があるため摂取を避けるべきです。ジャーマンカモミールも安全性が確立されていないため、使用は推奨されません。

安全性

  • 米国食品医薬品局(FDA)によって「GRAS(Generally Recognized As Safe:一般に安全と認められる)」リストに掲載されています。
  • ただし、幼児、妊娠中・授乳中の女性、肝臓や腎臓に疾患のある人における安全性は確立されていません。
  • 市場に出回っている製品には、アレルギー誘発性の高い近縁種「ドッグカモミール」が不純物として混入している可能性が指摘されています。

相互作用

  • ジャーマンカモミール:
    • 鎮静薬: 併用すると過度な眠気を引き起こす可能性があります。
    • ワルファリン(血液凝固抑制剤): 作用を増強し、出血のリスクを高めるおそれがあります。
    • 避妊薬、エストロゲン製剤、タモキシフェンクエン酸塩: これらの医薬品の効果を弱める可能性があります。
  • ローマンカモミール:
    • 現時点で、医薬品との相互作用は確認されていません。

その他

  • 歴史: 4,000年以上前の古代バビロニアから薬草として利用され、古代エジプトではクレオパトラが美肌やリラックス目的に入浴剤として使用したとされています。
  • 語源: 古代ギリシャ語で「地上のリンゴ」を意味する「カマイ・メロン(chamai melon)」に由来します。これは、花がリンゴに似た甘い香りを放つためです。
  • 主な種類:
    • ジャーマンカモミール: 一年草。花の中心が盛り上がり、葉に香りはあまりありません。ハーブティーとして一般的に利用されます。
    • ローマンカモミール: 多年草。ジャーマン種より草丈が低く、花だけでなく葉や茎にも香りがあります。アロマテラピーや化粧品によく利用されます。
  • 特徴的な含有成分:
    • アピゲニン: 鎮静作用や抗炎症作用を持つフラボノイドの一種です。
    • ビサボロール: ジャーマンカモミールの精油に含まれる主要な抗炎症成分です。
    • カマズレン: もともと植物には存在せず、水蒸気蒸留の過程で生成される特徴的な青い色素成分で、強力な抗炎症作用を持ちます。
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