※本記事は公的機関や研究機関の公開情報をもとに、一般向けの健康情報として整理したものです。医療行為や診断・治療を目的としたものではありません。体調に不安がある場合は医療機関へご相談ください。
【この記事の要約】
・体を温めるハーブやスパイスの特徴
・温活に取り入れやすい植物と使い方
・寒い季節に楽しめる簡単レシピと生活習慣
「温活」と植物の知恵
寒い季節になると
「体を温める食材」や「温活」という言葉を耳にすることが増えます。
体温は、代謝や血流など身体のさまざまな働きと関係していると考えられています。
そのため、身体を冷やしすぎない生活習慣を意識することは、日々の体調管理の一つとしてよく紹介されています。
そんな中で古くから利用されてきたのが、ハーブやスパイスです。
植物に含まれる香り成分や辛味成分は、血流や消化との関係が研究されており、体を温める食材として世界各地の食文化に取り入れられてきました。
ここでは、ハーブやスパイスがどのように体と関わるのか、研究で提案されている仕組みを整理してみます。
ハーブやスパイスが温活に使われる理由
体を温めるといわれる植物は、主に次のような働きが研究されています。
① 血流との関係
体の末端まで熱を運ぶためには、血液循環が重要だと考えられています。
例えば、シナモンに含まれるシンナムアルデヒドという成分は、血管の働きに関係する分子との関連が研究されています。
また、ショウガに含まれる成分ジンゲロールには、血流との関係が検討されている研究もあります。
こうした植物成分は、身体を温める食材として古くから料理に使われてきました。
シナモンについては以下の記事で解説してます↓
② 体内の熱産生との関係
辛味のあるスパイスは、体の熱産生との関係が研究されています。
例えばショウガを乾燥・加熱すると生まれるショウガオールは、温かさを感じやすい成分として知られています。
また、ブラックペッパーやヒハツに含まれるピペリンについても、代謝との関連が研究されています。
ただし、これらの作用については研究段階のものも多く、個人差がある点には注意が必要です。
ショウガについては以下の記事で解説してます↓
③ 消化との関係
体温は食事とも関係しています。
食事のあとに体温が少し上がる現象は食事誘発性熱産生と呼ばれています。
カルダモンやフェンネルなどのスパイスは、消化をサポートするハーブとして伝統的に利用されてきました。
こうした食文化の背景から、温活の食材として紹介されることがあります。
温活によく使われるハーブ・スパイス
代表的な植物をいくつか整理してみます。
| 名称 | 主な成分 | 特徴 |
|---|---|---|
| シナモン | シンナムアルデヒド | 香りが強く温かみのあるスパイス |
| ショウガ | ジンゲロール・ショウガオール | 料理や飲み物に幅広く使われる |
| クローブ | オイゲノール | 香りが強く少量で風味が出る |
| スターアニス | アネトール | 甘い香りで中華料理などに使用 |
シナモンにはセイロンシナモンとカッシアシナモンがあります。
カッシアは香りが強い一方で、クマリンという成分を比較的多く含むため、摂取量には注意が必要とされています。
香りの繊細さを楽しみたい場合は、セイロンシナモンを選ぶ人も多いようです。
「体を冷やす」と言われるハーブ
一方で、ハーブには「涼しさを感じる香り」を持つ植物もあります。
例えば次のようなハーブです。
・ローズヒップ
・ハイビスカス
・ペパーミント
これらは爽やかな風味で人気ですが、体感として清涼感が強いため、寒い季節は温かいスパイスと組み合わせて飲む人もいます。
例えば
・ジンジャー+ハイビスカス
・シナモン+ローズヒップ
といったブレンドです。
上記のハーブはこちらの記事で解説してます↓

温活に取り入れやすい簡単レシピ
ハーブやスパイスは、飲み物に取り入れると続けやすくなります。
梅醤番茶
材料
・梅干し 1個
・しょうゆ 小さじ1/2
・しょうが汁 少量
・番茶 150〜200ml
梅干しをつぶして材料を混ぜるだけの
シンプルな飲み物です。
昔から養生ドリンクとして親しまれてきました。
スパイスティー
温かいハーブティーに少量のスパイスを加える方法もあります。
例)
・カモミール+シナモン
・紅茶+ジンジャー
・ハーブティー+カルダモン
香りが加わるだけでも、飲み物の満足感がぐっと上がります。
体を冷やしにくい生活習慣
ハーブだけでなく、生活習慣も大切です。
例えばよく言われるのが「3つの首」を冷やさないこと
・首
・手首
・足首
この部分には血管が多く通っているため、衣類で保温する人も多いようです。
また、
・適度な運動
・入浴
・バランスの良い食事
といった基本的な習慣も、体調管理には欠かせません。浸かることで、皮膚からの吸収と蒸気の吸引により、効率的に血管を拡張させます。
まとめ:植物を日常に少し取り入れてみる
ハーブやスパイスは、古くから世界各地の食文化で利用されてきました。
現代では、その成分についてさまざまな研究が行われていますが、すべての作用が医学的に確定しているわけではありません。
それでも、料理や飲み物に少し取り入れるだけで食事の楽しみはぐっと広がります。
寒い季節の温かい一杯として、お気に入りのスパイスやハーブをゆっくり試してみるのもよいかもしれません。
参考文献
本記事の執筆にあたり、以下の資料を参考にしています。
特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会 (JAMHA)
- 「スパイスで毎日の食事をもっとおいしく、もっと楽しく」(2025年12月1日 掲載)
- 「セイロンシナモン: 冷えに役立つハーブを学ぶ」(2024年2月1日 掲載)
- 「体を温める効果や疲労回復、整腸効果がある梅醤番茶」(2024年2月2日 掲載)
- 「体を芯から温めて、寒い季節を元気に乗り切る:ホットワイン」(2024年2月2日 掲載)
- 「冷え改善のためにさっそく始めたい毎日の習慣」(2024年1月30日 掲載)




