マルベリー(桑)
ホワイトマルベリー、マグワ(真桑)、ヤマグワ(山桑)
学名
Morus alba
英名
white mulberry, common mulberry, Egyptian mulberry, Russian mulberry, silkworm mulberry
科名
クワ科
使用部位
葉、果実、根、根皮、若い枝,樹皮
花言葉
「知恵」「献身」「ともに死のう」「彼女の全てが好き」
忙しい人向け ステータス表
総合評価
| 項目 | スコア | 評価の理由 |
| 薬理活性 | ★★★★★ | DNJによる明確な血糖上昇抑制と、独自の抗酸化成分。 |
| 汎用性 | ★★★★☆ | お茶(桑茶)、果実、ジャム、サプリと使い勝手が良い。 |
| 安全性 | ★★★★★ | 食経験が豊富で非常に安全。低血糖治療中の方は要相談。 |
| 即効性 | ★★★★☆ | 飲用したその時の食事の糖吸収を抑えるため、反応が早い。 |
| 入手性 | ★★★★★ | 国産の桑茶などがドラッグストア等でも容易に手に入る。 |
固有効果
| 項目 | スコア | 評価の理由 |
| 血糖値の調整 | ★★★★★ | α-グルコシダーゼを阻害し、食後の血糖急上昇を強力に防ぐ。 |
| 動脈硬化の予防 | ★★★★☆ | 独自の成分がLDLコレステロールの酸化を防ぎ、血管を守る |
| 脂質代謝の改善 | ★★★★☆ | 研究で総コレステロールや中性脂肪の低下が報告されている。 |
| 抗酸化作用 | ★★★★☆ | 葉から樹皮まで、多彩なポリフェノールが全身の老化を防ぐ。 |
| 風邪の症状緩和 | ★★★★☆ | 風邪による喉の痛みや目の充血を鎮める、長い伝統の力。 |
※評価スコアやランクについて…このステータス表は、専門機関のデータベース(厚生労働省eJIMや国立健康・栄養研究所など)の情報を基に、僕個人の使用感や視点を加えて作成したものです。効果の感じ方には個人差がありますので、あくまで目安としてお楽しみください。
主な効果・効能
血糖値の調整と糖尿病への応用
- 葉や果実に含まれるDNJ(1-デオキシノジリマイシン)は、植物が害虫から身を守るために生成する糖類似アルカロイドですが、ヒトにおいてはα-グルコシダーゼの働きを阻害します。
- この作用により炭水化物の消化吸収が緩やかになり、食後の血糖値やインスリンの急激な上昇を最大40%抑制する可能性が臨床研究で示唆されています。
- 伝統中国医学では、古くから糖尿病に類似した症状である「消渇(しょうかち)」の治療に用いられてきました。
脂質異常症とコレステロールへの影響
- マルベリーの葉を摂取することで、軽度の脂質異常症を持つ患者のコレステロール値が低下したという研究報告があります。
- 総コレステロール値を減少させる効果も期待されています。
動脈硬化の予防
- マルベリー抽出物が、動脈硬化の主な原因とされる低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールの酸化を抑制することが確認されており、この作用は主にイソクエルシトリンとアストラガリンという成分によるものと考えられています。
- この抗酸化作用により、動脈硬化の進行を遅らせる可能性が示唆されています。
抗酸化作用
- 葉や果実には、アントシアニンやフラボノイド(イソクエルシトリン、アストラガリンなど)といったポリフェノールが豊富に含まれています。
- また、樹皮に含まれるモルシンという成分にも、高い抗酸化作用の可能性が示唆されています。
体重管理のサポート
- 血糖値コントロールへの働きかけから、マルベリーの葉を含むサプリメントが体重管理を目的として販売されています。
その他
- 伝統中国医学において、マルベリーの葉(桑葉)は、風温発熱(ふうおんはつねつ)、咳、頭痛、喉の痛み、目の充血、口渇といった症状の緩和に用いられてきた長い歴史があります。
カフェインの有無
- カフェインは含まれていません。
服用法
- 乾燥させた葉を煎じて、お茶として飲用する。
- 粉末エキスや錠剤、カプセルなどのサプリメントとして摂取する。
- 果実は生食のほか、ジャムやジュース、ワインなどに加工して利用される。
- アジアの一部地域では、葉が麺類や豆腐などの食品にも使われる。
副作用
- 最も一般的に報告される副作用は、腹部膨満感、便秘、ガスといった軽度の消化器系の不快感ですが、臨床研究において重篤な有害事象は報告されていません。
安全性
- 食品や伝統医療として、数千年にわたる長い安全な使用の歴史があります。
- 複数の臨床研究において、重篤な有害事象は報告されていません。
- 妊娠中や授乳中の使用に関する安全性データは不足しているため、使用には注意が必要です。
相互作用
- 血糖値を下げる作用があるため、糖尿病治療薬と併用すると血糖値が下がりすぎる「低血糖」のリスクを高める可能性があります。該当する薬を服用している場合は、使用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。
その他
- マルベリーの葉は、絹を生産するカイコ(蚕)の主要な飼料であり、養蚕業に不可欠な存在です。
- 和名の「クワ(桑)」は、カイコが葉を食べる様子から「食う葉(くうは)」が転じたもの、という説があります。
- 木材は光沢が美しく、家具や食器、工芸品に利用されてきました。また、樹皮は古くから製紙や、ポリネシアの伝統的な布(タパやカパ)の原料としても活用されていました。
- 私たちが食べている果実は、植物学的には子房だけでなく花被(がく)などの周辺部分が発達してできた「偽果(ぎか)」に分類されます。
- 健康効果の鍵となる成分の一つは、1-デオキシノジリマイシン(DNJ)と呼ばれる糖類似アルカロイドです。これは、植物が害虫から身を守るための成分でもあります。

