ティーツリー
メラレウカオイル
学名
Melaleuca alternifolia
英名
tea tree, Australian tea tree, narrow-leaved paperbark
科名
フトモモ科 (Myrtaceae)
使用部位
葉、小枝
花言葉
「強い味方」「清潔」
忙しい人向け ステータス表
総合評価
| 項目 | スコア | 評価の理由 |
| 薬理活性 | ★★★★★ | テルピネン4オールを主軸とした圧倒的な殺菌・抗真菌力。 |
| 汎用性 | ★★★★☆ | スキンケア、お掃除、感染症予防と活用範囲が非常に広い。 |
| 安全性 | ★★★☆☆ | 注意:酸化した精油は皮膚刺激が強い。内服は厳禁。 |
| 即効性 | ★★★★☆ | 炎症のあるニキビや虫刺されなど、外用での変化を感じやすい。 |
| 入手性 | ★★★★★ | 精油の中でも非常にメジャーで、どこでも手に入る。 |
固有効果
| 項目 | スコア | 評価の理由 |
| 抗菌・抗真菌作用 | ★★★★★ | 細菌からMRSA、水虫(真菌)まで広範な微生物を撃退する。 |
| 抗炎症作用 | ★★★★☆ | ヒスタミンによる腫れやニキビの赤みを鎮める。 |
| 免疫賦活作用 | ★★★★☆ | 単球を活性化し、炎症を抑えつつ免疫の土台をサポートする。 |
| 呼吸器系の緩和 | ★★★★☆ | 吸入により鼻づまりや咳を鎮め、風邪の回復を早める。 |
※評価スコアやランクについて…このステータス表は、専門機関のデータベース(厚生労働省eJIMや国立健康・栄養研究所など)の情報を基に、僕個人の使用感や視点を加えて作成したものです。効果の感じ方には個人差がありますので、あくまで目安としてお楽しみください。
主な効果・効能
抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用
- 細菌、真菌、ウイルスなど、広範な微生物に対して活性を示すことが研究で示唆されています。
- ニキビ(ざ瘡)や水虫(足白癬)、爪白癬といった皮膚感染症への有用性が期待されています。ただし、ニキビに関しては、古い小規模な研究で過酸化ベンゾイルと同等の効果が示唆されたものの、全体的な科学的証拠はまだ限定的であり、さらなる研究が求められています。
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の皮膚からの除去において、標準的な治療法よりも効果的であったとする臨床試験の報告もあります。
- 口唇ヘルペスへの効果についても小規模な研究で可能性が示されていますが、こちらもさらなる検証が必要です。
抗炎症作用
- 皮膚の炎症を抑制する効果が確認されており、ヒスタミンによって誘発される皮膚の腫れや、虫刺されによる炎症を軽減する可能性があります。
免疫賦活作用
- 体の免疫システムを刺激するとされています。主要成分であるテルピネン4オールが、単球を活性化させることで炎症性メディエーターの産生を抑制する可能性が研究で示唆されています。
呼吸器系への作用
- 伝統的に、蒸気を吸入することで咳や気管支炎、風邪、副鼻腔炎などの症状緩和に用いられてきました。去痰作用や鼻づまりの緩和にも役立つとされています。
カフェインの有無
- カフェインは含まれていません。
服用法
- 外用(局所塗布): 精油を適切に希釈し、ニキビ、水虫、切り傷、虫刺されなどの皮膚トラブルに局所的に塗布します。スキンケアやヘアケア製品の成分としても広く利用されます。
- 吸入: 蒸気を吸い込むことで、咳や鼻づまりといった呼吸器系の不調を緩和するために用いられます。
- 内服の禁止: 経口摂取は有毒であり、絶対に行わないでください。錯乱、運動失調、昏睡など、生命に関わる深刻な中毒症状を引き起こす危険性があります。
副作用
- 外用:
- 皮膚への刺激、赤み、かゆみ、腫れなどのアレルギー性接触皮膚炎を引き起こすことがあります。特に肌が敏感な方は注意が必要です。
- 思春期前の男子において、ラベンダーオイルとの併用で胸が女性化する症例が報告されています。ただし、このホルモンへの影響については科学的な議論があり、さらなる研究が必要であるという指摘もされています。
- 内服:
- 意識障害、体の発疹、白血球数の異常、運動失調、昏睡といった重篤な症状が報告されています。
安全性
- 精油の経口摂取は有毒であり、深刻な健康被害を引き起こすため厳禁です。
- 敏感肌の人は皮膚反応を起こす可能性があるため、使用前に皮膚の目立たない場所でパッチテストを行うことが強く推奨されます。
- 古くなったり、光や熱、空気に長時間さらされたりした製品は、含有成分が自動酸化し、皮膚への刺激性を高めるアレルゲンが生成される可能性があるため、使用は避けるべきです。
- 妊娠中・授乳中の局所的な使用は安全である可能性が示唆されていますが、子供、特に乳幼児への使用には十分な注意が必要です。
相互作用
- ティーツリーは主に外用されるため、内服薬のような標準化された相互作用データは限られています。
その他
- 原産地: オーストラリアのニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州の湿地帯が原産です。
- 歴史: オーストラリアの先住民、特にバンジャラン族によって伝統的に傷や感染症の治療に用いられてきました。1920年代に商業生産が始まり、第二次世界大戦中にはその高い防腐効果から軍の救急箱に常備されるほどでした。
- 名称の由来: 1770年に探検家ジェームズ・クック一行が、この植物の葉をお茶の代わりとして飲んだことに由来すると言われています。
- 品質と偽和: 市場には合成化合物や、ユーカリ油生産の副産物などでかさ増しされた偽和製品が流通しているため注意が必要です。国際基準(ISO 4730:2017)は存在しますが、この基準を満たしていても巧妙に偽和されているケースが報告されており、鏡像異性体比の分析など、より専門的な品質管理がその真贋を見分ける上で重要となります。

