「日焼け止めは外に出る時だけ塗ればいい?」「肌が黒いから対策しなくても大丈夫?」
そんな疑問を持っている方はいると思う。
なんとなく選んで、なんとなく塗ってしまいがちな日焼け止めだけど、実は正しい知識を持って使わないと、せっかくの効果が半分以下になってしまう落とし穴があるんだ。
この記事では、肌の色に関係なく日焼け止めが必要な理由から、SPF・PAの本当の意味、体に悪いという噂の真相まで、分かりやすくまとめているよ。
日焼け止めの種類
日焼け止めにはUVフィルターというものが含まれているよ。
これは紫外線を吸収して熱のような無害なエネルギーに変換する機能性成分。
| 有機UVフィルター(紫外線吸収剤) | ・油性成分が多い ・白浮きしにくく、粉っぽさ無し ・紫外線により徐々に劣化するものもある |
| 無機UVフィルター(紫外線散乱剤) | ・紫外線を一部反射する ・粉末なため白浮きすることもある ・乾燥を感じる場合もある ・紫外線防御力は吸収剤に劣る ・凝集により防御力が低下することも |
酸化鉄は可視光線から守ってくれる?
ここで余談。
実は日焼け止めの多くは太陽からのブルーライト(可視光線の中でも高エネルギーな青紫色の波長の光)はほとんど防げないんだ。
だけど、ファンデーションや日焼け止めの顔料として入っている酸化鉄はSPFのような防御基準がないけれど、ブルーライトから防御してくれるんだ。
ブルーライトはお肌に酸化ストレスを与えるともいわれているから、なるべく活用したいね。
日焼け止めを使う上で大事なこと
日焼け止めを買うときに必ず目にするSPFやPA。
なんとなくMaxのSPF50とPA++++選んでます(強そうだし)という人いると思う。
確かに防御力の観点だけ見るとそれはあっているんだ。
ただし、その分スキンケア成分を減らしていたり、使用感が落ちる原因にもつながるんだ。
それに何より声を大にして言いたいのが、規定の量を正しく塗らないと商品に書かれているSPFとPAの効果は発揮してくれないんだ。
ある調査ではほとんどの人が国が推奨している量の半分から4分の1しか塗っていないとか。
使用量が少ないと本来SPF30あるものでも、その半分のSPF15以下程度の防御力になったりする。
防御力は塗り方(塗る量)に大きく左右されるので、もったいぶらず塗ろう。
日焼け止めの紫外線防御の度合い
先ほどの話で登場したSPFとPA。
その日焼け止めの防御力を表しているけれど具体的に何を意味しているのかを説明するよ。
SPFとは
主にUVB(日焼けにより肌が赤くなる主な原因)を防ぐ目安
書かれている数値は日焼けして肌が赤くなるのを、何倍遅らせられるかを表している。
普段20分で肌が赤くなってしまう人の場合、SPF20の日焼け止めを塗れば20分×20倍=約6時間半も赤くなるのを遅らせられる。
SPF50はSPF25の2倍効くと思われがちだけど、実はSPF25でも紫外線の9割以上はすでにカットしているから数字の大きさにこだわる必要はない。
PA(PPD)とは
主にUVA(シミしわ、日焼けにより肌が黒くなる原因)を防ぐ目安
日本の「PA+」という表記は、実は海外の基準(PPDという数値)を分かりやすく4段階にグループ分けしたもの。
「+」の数が多いほど、肌を黒くする紫外線を防ぐ力が強くなる。
日焼け止めの塗り方
これまで日焼け止めの紫外線防御の度合いや塗る量の大切さを書いてきたけれど、ではどう塗るのが日焼け止めの力を発揮できるのかな。
顔には指二本分くらい。
体に塗る際は体の全面背面手足それぞれ小さじ一杯くらい。
日焼け止めを均一に塗るために優しく!
天気に関係なく塗ろう。なぜなら紫外線は雲やガラスも通り抜けてくるからね。
また、時間がたつと汗をかいたり日焼け止めがよれたり塗りむらがあったりして隙間ができるから、二時間おきに塗りなおすのがベスト。
肌の色が黒くても使うべきか
結論から言うと使うべき。
どれだけ肌が黒くても日焼けが起きる可能性があるからだよ。
メラニンは天然の日焼け止めともいわれているけれど、防御効果は高くないんだ。
| 日焼け方法 | SPF |
| セルフタンニング | 3~4相当 |
| 日焼けサロン | 1.5以下 |
そのため肌を黒くしたからと言って防御力も高くなるというわけではないんだ。
日焼け止めは体に良くない?
稀に日焼け止めを塗るのは体に良くないといわれるけれど、実は日焼け止めが長期的に健康に害を及ぼすという明確な証拠はないんだ。むしろ日光の浴びすぎを防ぐメリットのほうが圧倒的に大きい。
日焼け止めを塗ると、ビタミンDが不足する?
研究では、日焼け止めの使用とビタミンD欠乏の関連は見出されていない。
そもそもの話、そこまで完璧に紫外線遮断できていないから心配しなくて大丈夫。
成分が体に吸収されて悪影響が出る?
「ホルモンを狂わせる」や「ナノ粒子が肌に浸透する」といった懸念もあるけれど、これらは実験室で非現実的な量を使った場合の話。普段使うような量ではリスクは極めて低い。ただし、スプレータイプを大量に吸い込むことは危険なので注意が必要。
むしろ塗るメリットのほうが大きい
オーストラリアでの4年間の臨床試験データではたまに塗る人と、毎日塗る人を比べたら毎日塗っている人のほうが肌老化の現れにくくなる可能性が24%増加。
日焼け止めを塗ることでシミしわが出てくる可能性がこれだけ下がるのなら毎日こまめに塗ったほうが、将来周りと差がつくよね!
まとめ
日焼け止めは毎日、たっぷりがおすすめ
・肌の色に関係なく、紫外線ダメージを防ぐために日焼け止めは必須
・高い数字のものを薄く塗るより、適切な数字のものを正しい量で塗る方が大事
・毎日こまめに塗ることが、将来のシミ・シワを防ぐ最大の近道
日焼け止めを正しく塗ることは、一番確実でコスパの良いエイジングケアだよ。 もったいないとケチらずに、今日からたっぷり使って、数年後の肌に差をつけよう。
参考文献・書籍
| 書籍名 | 著者 | 出版社 | 発売日 |
| 美容を科学する | ミシェル ワン(著) 友利 新(監修) 山本 晴代(監修) | 東京書籍 | 2026年 |
| 美肌成分事典 | かずのすけ 白野実 | 主婦の友社 | 2019年 |
